研修やセミナーって、同じ「スライド」でも目的が違うと“正解”がまるで違うんだな…と改めて感じました。昔は「情報を漏れなく伝えること」が最優先だったのに、最近受けたセミナーは“関係性”が主役で、空気そのものが違ったんです。
今回は、研修スライドのつくり方について。
特に「研修の目的によって作り方を変えないといけない」と感じた体験(法人時代のユーザー会=営業色強め/今の関係性重視のセミナー)をベースに、目的別のスライド設計を整理します。
① 法人時代のユーザー会は「情報伝達+対策提示(+提案)」が中心だった
法改正情報を伝えて、「こういう対策が必要です」「だからこのサービスを出しました」という流れ。
このタイプは、参加者が持ち帰りたいのは “抜け漏れなく理解できる材料”。なのでスライドも、ある程度情報が乗りがちです。
ただし、スライドに文字を詰めすぎると、参加者は“読む”方に意識が取られます。Microsoftも「スライドの文字はシンプルに、量を最小限に。聴衆には読ませるより話を聞かせたい」と説明しています。
→ ここで大事なのは「スライドに全部書く」じゃなくて、説明は話す/資料は別で渡すという発想です(スライド=読み物にしない)。
② 今のセミナーは「関係性重視」—一緒に学んで、楽しめる場づくり
今回、受講して感じたのはここなんですよね。
「なんかこのセミナー楽しいから行ってみようかな」と思ってもらうために、60分・ワーク多め。この目的だと、スライドは“説明書”じゃなくて会話のきっかけになります。
関係性重視セミナーのスライドの特徴(あなたの言語化が超大事)
- 文字数は極力少なめ(1枚1メッセージ)
- イラスト・図を多めにして直感で分かる(全テキスト化しない)
- 会話するスライドにする(質問→考える→共有→次へ)
- ワークの手順と時間だけは迷わせない(例:個人2分→ペア5分→全体共有)
Duarteの“1アイデア=1スライド”の考え方は、まさにワーク中心の場と相性が良いです。
③ 「目的別」に作り方を変えると、迷いが減る(ざっくり3型)
A:情報伝達型(法改正・制度・手順)
- スライド:要点+構造(見出し強め)
- 補足:配布資料で網羅(スライドに詰めない)
B:意思決定・導入促進型(提案・営業寄り)
- スライド:課題→影響→選択肢→解決→次アクション
- “壁文字”は避けて、証拠や図に寄せる
C:関係性・学び合い型(コミュニティ・ファン化)
- スライド:問い、例、ワーク、共有の導線(話しかける台本)
- 文字少なめ+イラスト多め+ワーク多め
④ 「受講生の立場で考える」と自然に“会話スライド”になる
ここが一番伝えたい本質的な部分になります。
作り手が「伝えたいこと」から入ると詰め込みになりやすいけど、
受講生が「この1分で何をすればいい?」から逆算すると、スライドは勝手に削ぎ落ちます。
Presentation Zenでも、まずは紙でラフに流れを組み立ててからデジタルに落とす発想が紹介されています。
あなたが今つくっている研修(セミナー)の目的は、
「情報を届ける」ですか?それとも 「関係性を育てる」ですか?
目的が決まったとき、あなたのスライドは“読む資料”になっていますか、それとも“会話のきっかけ”になっていますか?
ポイントのまとめ
- 研修スライドは、目的で作り方を変えるとブレない
- 情報伝達は「要点はスライド、網羅は資料」で詰め込みを避ける
- 関係性重視は「60分・ワーク多め」→スライドは文字少なめ+イラスト多め+会話設計
- 受講生目線で逆算すると、自然と“良いスライド”になる
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
研修って、内容の良さだけじゃなく「場の空気」で印象が決まることも多いので、目的に合わせたスライド作りのヒントになれば嬉しいです。


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