こんにちは。
〖 5段階評価って、便利だけど怖い 〗
人事評価にコンピテンシーを導入している会社は本当に増えましたよね。
でも、ふと「これ、どれほど“使いこなせて”いるんだろう?」と思う瞬間があります。
というのも、コンピテンシーを5段階で考えたとき、日常業務の9割って、レベル1〜2ができていれば、だいたい“仕事ができる人”に見えるからです。
期限を守る、報連相ができる、当たり前の品質を落とさない。これだけで現場は回る。むしろ、回ってしまう。
だからこそ、平時だけ見ていると「本当に差が出る力」が見えづらい。
そんなことを、ぼんやり考えていました。
今回のテーマは、“非常時に露出するコンピテンシー”です。
コロナ禍で事業内容を大きく変えざるを得なかった会社も多かったと思います。
そのとき、結果が大きく分かれたのは「何をやったか」だけでなく、どんなコンピテンシーを発揮できたかでもあったんじゃないか、と。
そして、コロナ禍をなんとか乗り越えた人たちって、いったい どうやって そのコンピテンシーを発揮したんだろう?
そのために、日々どんな意識で過ごしていたんだろう?
…そんな想像を膨らませてみた、という話です。
ポイント①:平時は「1〜2」で勝てる。でも非常時は「4〜5」が問われる
平時は、ルールがある。前例もある。正解もだいたい見える。
だから、レベル1〜2の“再現性のある遂行”が強い。
でも非常時は、ルールも前例も崩れる。
「昨日までの正解」が、今日の不正解になる。
この瞬間に必要なのが、レベル4〜5の領域、つまり
- 状況を読み替える
- 目的を再定義する
- 仕組みごと組み直す
みたいな力なんだと思います。
ポイント②:レベル5は「成果を出す」じゃなく「状況そのものを生み出す」
あなたが書いてくれた定義が、めちゃくちゃしっくり来ます。
レベル5=ゼロベース思考から、それまでになかった新しい状況そのものを生み出してしまう。
例えば、スティーブ・ジョブズ は「賢いけど使いづらい」当時のスマートフォンの延長線に乗らず、指で直感的に使える新しい体験を前提に、iPhoneを「電話の再発明」として提示しました。
そして今日、スマホの“当たり前の形”が変わった。これはまさに「状況を作り替えた」例だと思います。Apple
ポイント③:非常時に強い人は、非常時だけ頑張ったわけじゃない
ここがいちばん想像したくなるところで。
コロナ禍を乗り越えた人は、危機の瞬間に突然“別人格”になったわけじゃなくて、たぶん普段から レベル4〜5に繋がる習慣 を薄くでも続けていたんじゃないかな、と。
たとえば、こんな感じです。
- 「前提」を言葉にする癖(それ、本当に今も前提として成立してる?)
- 小さく試す癖(一発で当てにいかず、実験して学ぶ)
- 顧客・現場の一次情報を取りに行く癖(会議室の空気より事実)
- “目的”を握り直す癖(手段が崩れたとき、目的に立ち返れる)
- 他部署・外部の視点を日頃から混ぜる癖(自分の常識を壊す材料を持つ)
非常時って、時間も心も余裕がない。
だからこそ、危機の最中に新しいOSをインストールするのは難しくて、平時の小さな癖が、そのまま非常時の大きな差になるんだろうな、と。
あなたの仕事で、もし「明日から前提が全部変わる」としたら、
あなたがまず握り直す“目的”は何ですか?
そしてもうひとつ。
最近1週間の中で、あなたは
「前提を疑った瞬間」 を、何回つくれましたか?
まとめ
日常業務の多くは、コンピテンシーレベル1〜2でも十分に評価されやすい
- でも非常時(コロナ禍のような環境激変)では、レベル4〜5が結果を分ける
- レベル5は「ゼロベースで状況を生み出す」こと
- 非常時に強い人は、平時から“前提を疑う・試す・一次情報に触れる・目的を握る”などの癖を持っている可能性が高い
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
コンピテンシーって、評価表の中にあると急に“きれいな言葉”になりますが、本当はもっと泥臭くて、日々の癖の積み重ねなんだろうな…と改めて思いました。
あなたは、次の1週間で「前提を疑う瞬間」をひとつ増やすなら、どこから始めますか?



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