社員から意見が出ない。
会議で発言が少ない。
改善提案が出てこない。
このような会社では、社員が何も考えていないように見えることがあります。
しかし実際には、社員が「言わない方がいい」と判断しているだけかもしれません。
1. 社員は一度の否定をよく覚えている
経営者や上司にとっては、何気ない一言だったかもしれません。
「それは無理」
「前にもやったけどダメだった」
「現実を分かっていない」
「今は忙しい」
しかし、社員にとっては大きく残ることがあります。
2. 否定が続くと、社員は考えることをやめる
提案しても受け止められない。
意見を言っても変わらない。
言った人だけが面倒な役割を持たされる。
この経験が続くと、社員は静かになります。
表面上は問題がないように見えても、
組織の中では改善の芽が消えていきます。
3. 提案を受ける側に必要な姿勢
すべての提案を採用する必要はありません。
ただし、提案が出たときには、
- まず背景を聞く
- どんな問題意識から出たのか確認する
- すぐに否定しない
- 採用できない場合も理由を説明する
- 次につながる問いを返す
ことが大切です。
私自身、過去に社員やメンバーからの意見に対して、すぐに現実的な判断を返してしまったことがあります。
「それは難しい」
「今は優先順位が違う」
「その方法では進めにくい」
こちらとしては、組織全体を考えて答えているつもりでした。
しかし、相手からすると、
「また否定された」
「言っても意味がない」
と感じたかもしれません。
NO.2の立場では、現実を見ることも大切です。
ただ、それ以上に、現場から出てきた違和感を受け止めることが大切でした。
この反省は、今の支援にもつながっています。
社員が静かな会社は、必ずしも問題がない会社ではありません。
もしかすると、
意見を言うことを諦めた会社になっているかもしれません。
提案が出る会社を作るには、
提案の質を求める前に、まず提案が出せる空気を作ること。
そこから、社員が自ら動く組織が始まります。
